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『ガザ ある戦争の物語』

パレスチナ・ガザの現状を綴った『ガザ ある戦争の物語』(地平社)の装画を担当させていただきました。わたしは、この本の内容を多くのひとに知ってほしいと思うけれど、こんなことを伝えなければいけないことがとても悲しい。そんなために絵を描いているのではない。※この絵は本書のために描き下ろしたものではなく、装丁のアルビレオさんが(版元の地平社さん経由で)内容に寄り添うものとして選んでくださった作品です。著者のディーナー・ホサーム・アブールバイアさんは、今も空爆が続く避難先のテントで執筆されました。報道だけで見えてこない「生の声」が刻まれています。 昨年、停戦合意がなされたものの、現在もイスラエル軍による攻撃は止まず、犠牲者は増え続けています。

イスラエルの国際法を無視した非道な実態が描かれているのですが、そもそもパレスチナとイスラエルは「2000年前からの宗教対立」という言葉で片付けられがちです。しかしこれは本来、土地と生存権をかけた切実な問題ではないだろうかと思うのです。

また装画の流用依頼をいただいた時期、アメリカとイスラエルによるイランへの大規模空爆が始まり、国内でも武器輸出の緩和が進もうとしています。これらの武器はどこへゆくの?どこまで軍需産業に頼るの?私たちはいつまでこんなことを続けるのか?そして今日何をする?何ができる?歴史や情勢に対して、ちゃんとした情報とデータを収集する、拡散する、武器輸出の緩和や国際法違反への態度に対して、主権者として意見を届けること、 停戦の完全実施や人道支援の拡充を求める署名(オンライン署名もできるよ!)に参加する、なんでもいいよ何もしないより、ずっといい。無関心にならないで。