●展示用の音源CDとブックレットがようやく印刷から上がってきた。
若狭さんの家にわたしの作品がたくさん飾ってある。それを見ながら試行錯誤してくれた。今回収録したやつも、何度も変化していったらしい。
ノイズみたいな乾いた音だったり、蜜蝋でぼかしたような音の質感が混ざっているところは、わたしの絵のテクスチャーにとても似ている。彼の音楽がどうやって作られていくのか聞いても、言葉だけでは解らなかった。きっと、いろんな音の断片をコラージュするかのように、置いていく作業なのかと思っていたけれど。どうも彼のやっていることはキャンバスの上で混ぜていく作業に近いんじゃないか、と思った。(わたしの勝手な想像ですけど。)
彼が住んでいる山の上は、緑と草がかなりモリモリ(もやもや?)で鳥も虫もたくさんの一軒家。でも風が抜けるので、とても気持ちがいい。夜も静かでいい。きっと、この音源にはそういう環境も含まれているんだろうか。
ちなみに部屋で大音量を出すと、カラスが返事をするのでうるさいとのこと。勝手に参加?してくるそうです。
●若狭真司
未音制作所名義で各種広告媒体やファッション
ショーへ楽曲提供を行う。またアート・エレクトロ
ユニット「SEMIOSIS」を結成。北米やベルリン等
海外を中心に活動中。個人名義でのアンビエント
アルバムがRottenmanEditionsLabel(Spain)より
アナログ盤でリリースされた。